前回の記事から続きます

 

息ぴったりのきょうだい猫「アメリ」ちゃん&「カヌレ」くん(ともに1才)の “アメカヌ”ちゃんと、白黒の長毛猫「そら」くん(4才)の飼い主Rieさんへのインタビュー後半です。SNSで元保護猫たちとの幸せな日々を積極的に発信する理由や、日本の猫たちを取り巻く環境について感じていること、そして実現したいことを、温かくも強い言葉で語ってくれました。

 

左からカヌレくん、そらくん、アメリちゃん ©︎Riepoyonn

 

重なりがち ©️Riepoyonn

 

「SNSでお互いの幸せを願い合って、家族の猫たちを愛おしく想い合って」

 

――愛猫たちの可愛い姿を発信したり、ほかの猫飼いさんたちと関わったり。SNSを通じて日々感じることは?

 

Rie  SNSの画面を開いているときは、幸せな気持ちでいっぱいになります。愛がてんこ盛りだから!!  わが家の猫だけではなく、SNS上で繋がる猫たちが「今日も元気で嬉しいな」「幸せそうで嬉しいな」と感じながら拝見しています。

 

そらとアメカヌの幸せを願ってくれるみなさんにもたくさん出会えました。お互いの幸せを願い合って、お互いの家族の猫たちを愛おしく想い合って。つらい気持ちもときには共有して、励まし合って。

 

そしていつの間にか、日本だけではなく、世界中に「猫愛」で繋がるコミュニティが存在し、どんどん大きくなっていっていることを肌で感じるようになりました。世界中の猫たちの幸せを、みんなで願う。こんなに素敵なことってないです。大きな可能性を日々感じています。

 

取材中ずっとそばにいてくれたアメリちゃん

 

ちゅ〜るタイム

 

 

「アメカヌとそらを『可愛い』と思ってくれた方に、保護猫のことを伝えたい」

 

――アメカヌちゃんは、もともと動物愛護センターに収容されていたそうですが、Rieさん自身は「動物愛護」や「保護猫」についてどう感じていますか?

 

Rie  一歩SNSの外に出てみると、動物愛護や殺処分のこと、保護活動のことがこんなにも浸透していないのかと、衝撃を受けたことが何度もあります。けれど、Instagramを始める前の私も同じだったことに気がつきました。愛猫のかわいさ自慢で始めたSNSを通じて、初めて猫たちを取り巻く現状を知った。学び始め、何かできないかと考えるようになった。そして、保護猫出身のそらとアメカヌと出会えた。

 

だからこそ、知ってしまえば、私のように心が動かされる方が、たくさんいると思うのです。

 

とてもありがたいことに、Instagramもブログも、私が想像していたよりも遥かにたくさんの方に見ていただけるようになりました。今度は、私が「発信」する番なのだなぁと感じています。

 

何も知らなかった私に、「知り」「学び」「行動しよう!」と思わせてくれた猫好きさんや猫たちのように、アメカヌやそらの姿を「かわいい!」と見に来てくれた方に保護猫のことを知ってもらいたい。家族やお友達に話してくれるだけでもいいし、「猫たちの幸せのために自分も何かやりたい」って思ってもらえたら最高です。ときどき「いつか猫を迎えるとき、アメカヌちゃんたちみたいに保護猫から」と言ってくださる方がいて、すごく嬉しいんです!

 

そのためにも3ニャンの可愛さと、物語を、私なりの表現で、これからも伝えていきたいです。まずは興味を持ってもらえないと、何を話しても、どんなに叫んでも心には響かないと思うので。よい化学反応の連鎖を起こしていけたら。

 

©️Riepoyonn

 

©️Riepoyonn

 

これまでInstagramに投稿してきた写真

 

 

「生まれてくる猫たちがみんな守られて当然、幸せにされて当然な国になってほしい」

 

――猫たちの幸せのために目指したい未来は?

 

Rie  もっともっと、猫たちの幸せのために活動をしている方の存在を知ってほしいです。保護活動を一生懸命にしてくださる方がいるから、私たちは大切な家族と出会えました。いつか「保護猫」なんて言葉が存在しなくなって、保護活動をするみなさんが「やったー!!」と両手を上げて笑顔になれる日が、遠くない未来に来てほしいと、心から願います。

 

私にできることをしっかり考えて、これから行動していきます。まだまだ勉強不足。でも、とても尊敬している方たちが周りにいてくださるので、これからも学び続けたいです。なる早で、その方たちや保護猫たちの力になれるように。

 

イギリスでは、生後6ヶ月未満の子猫・子犬のペットショップでの販売の禁止が決まりましたよね。日本でも早くそういう決まりが確立されるように願ってやみません。生まれてくる猫たちがみんな守られて当然、幸せにされて当然。猫にもアイデンティティと、気持ちがある。その一つ一つが、尊重される国に、1日も早くなってほしいです。

 

幸せな猫たちであふれる国になりますように。

 

(文・撮影/本木文恵

トップ画面の写真:©️Riepoyonn

 

©️Riepoyonn

 

 

Rie(りえ)

元保護猫のそらくん、双子のアメリちゃんとカヌレくんたちを心から愛する猫変態。Instagramで3匹とのほっこりな日々を綴る。にゃんこをお膝に美味しい珈琲を飲みながら海外ドラマを見るのが至福のとき。

*blog→「双子猫のアメカヌちゃん&そら」

*Instagram→@riepoyonn

*Twitter→@SoraAmeCane